MAVIC「Cosmic SLR 45 Disc 23mm」登場

MAVIC COSMIC SLR 45 DISC
ワイドリム化、それは“形状の変化”ではなく“走りの革命”だった
ホイールの設計を、根本から覆す一手 それがワイドリム化だ。
COSMIC SLR 45 DISCに使用されるリムは、内幅23mm・外幅32mmという大胆な設計変更によって、走行性能のすべてを刷新した。 一度踏み出せば、誰もが気づく “これはもう、別モノだ” と。
ワイドタイヤに最適化されたリム構造によって、タイヤの接地形状は理想的に整いエアーボリュームが増加し、結果的にグリップは鋭く、挙動は穏やかに、そして速度はスムーズに乗る。 追い込むほどにその恩恵は際立ち、レースでは限界域でのコーナリングにも安心を、日常のライドでは荒れた路面にも安定をもたらす。
さらに、外幅32mmの空力形状が、タイヤと一体となって風を受け流す。スピードを削るはずの空気が、逆に“伸び”を加える推進力に変わる。 踏んだ力が逃げずに伝わり、風に抗うことなく進み、地面との接点が揺るがない。この一本で、走りのレベルがまるごと一段上がる感覚。ただ“太くなった”だけではない。
ホイールそのものが、“速く、安全に、限界まで攻められる最高峰のアイテム”へと変貌したのだ。
ワイドリムがもたらす走行効率の革新
タイヤ形状の最適化と転がり抵抗の低減
23mmのワイドリムに28C〜30Cタイヤを組み合わせることで、タイヤ断面はより理想的な「ラウンドプロファイル」へと整います。
この形状変化は、従来主流だった19mmリムと比べて、走行性能に大きな違いをもたらします。
例えば19mmリムにワイドタイヤを装着すると、タイヤのサイドウォールが内側にやや湾曲し、その形状によりタイヤの接地面は縦長になりコーナリング時にはタイヤのたわみが大きくなり、グリップの安定性や転がり抵抗に影響するケースがあります。
一方、23mmのワイドリムでは、サイドウォールがより垂直に近づき、タイヤの接地面は縦には短く横には幅広い楕円形に変化し、荷重が均一に分散され、タイヤの変形が最小限に抑えられるため、エネルギーロスが減り、転がり抵抗が効率的に低下します。
実際に、ワイドリムとワイドタイヤの適切な組み合わせでは、最大10~12%の転がり抵抗の低減がラボテストで確認されており、これは同じパワーでより速く走れることを意味します。
さらに、接地面が広がることで、タイヤは路面をしっかり捉え、横方向からの入力に対しても高い剛性を維持します。
結果として、タイトな下りのコーナーでもタイヤが潰れにくく、ラインの自由度と安心感が格段に向上します。
「外幅32mmが描く、新しい空力設計の答え」
風を受け流し、推進力に変える次世代プロファイル
これまでエアロホイールの空力性能は「リムハイト(高さ)」にばかり注目が集まってきました。
しかし、COSMIC SLR 45 DISCが重視したのは、“外幅”というもうひとつの空力の核心。
32mmというワイドな外幅は、単なるインパクトではなく、28C〜30Cのタイヤと一体になることで、ホイールとタイヤの継ぎ目をなめらかに仕上げ、空気の流れを乱さない設計です。リムの断面には航空工学に基づいたNACA形状を採用し、特に実際の走行で多く現れるヨー角0〜10度の範囲の風に対して最も空力性能を発揮するように最適化されています。
これにより、横風や斜めからの風も恐れる必要はありません。風に抗うのではなく、“追い風のように使う”感覚すら得られます。
実際、走ってみると違いは明白。
スピードに乗ったとき、風が後ろから押してくるような「伸び」を感じる場面が確実に増えます。 向かい風で踏ん張るよりも、斜め風のときにむしろ進んでしまう。これが、空力性能が体感としてわかる瞬間です。
さらに、リムとタイヤの幅が正しくマッチすることで得られる効果は、データでも裏付けられています。
検証では、空力が最適化されたホイールセットで40km走行時に最大30秒のタイム短縮が可能であると報告されています。
これは軽量化だけでは到達できない、「実走で差が出る」性能です。
内幅23mmのリムは既に広がりつつありますが、外幅32mmまで突き詰めた製品は依然としてごく少数派で、MAVICはこの“外幅の設計”に着目し、風洞だけでなく、現実のライド環境に即した新しい空力基準を打ち出しています。
風を切るのではなく、風と共に走る。
それを可能にするのが、COSMIC SLR 45 DISCの外幅32mmワイドリムなのです。
実戦で証明された信頼性──アスリートの声
このホイールはすでに数多くのレースシーンで結果を残しています。MAVICがサポートする「マトリックスパワータグ」や「VC FUKUOKA」、「チームサイクラーズスネル」などの国内有力チームは、COSMIC SLR 45 DISCを投入し、実戦においてワイドリムの安定感と信頼性、そして空力性能の高さをレースの結果として証明されています。
また、トライアスロン界でも、マヴィックアンバサダーの山本淳一選手が石垣島トライアスロンなどで既に実践投入し、長時間の高強度なレースにおいても安定したパフォーマンスを発揮し優勝。更に、MAVIC YouTubeにおいて、アンバサダーである太田麻衣子選手のライドインプレッションの中でも「ワイドタイヤとの組み合わせによる安定性、そして横風に強いエアロ効果が実感できる」と高く評価頂いております。
▼動画はこちら
VCFUKUOKA:photo by Satoru Kato、Itaru Mitsui
その他の搭載テクノロジー
◆FORE CARBON DRILLING
スポーク穴をリムに貫通させず、強度を維持したまま軽量化と空力性能を両立。
◆ストレートプル・エアロスポーク
特許取得のエアロ形状のストレートプルスポークが、空気抵抗を削減しながら優れた剛性と応答性を発揮。
◆INFINITY HUB
インゴットから削り出された自社生産の高剛性ハブで、パワー伝達効率と耐久性を最大化。
◆ID360ラチェットシステム
40Tラチェットによる即時の駆動力伝達で、登坂やスプリント時に無駄のない反応を可能に。
◆USTチューブレス対応
適正圧で快適性とグリップを維持しつつ転がり抵抗も軽減し、更にはパンクリスクも大幅に軽減。
MAVICが誇る最先端のテクノロジーが惜しみなく投入されたCOSMIC SLR 45 DISCは、性能・信頼性・快適性すべてを兼ね備えたフラッグシップホイールです。
製品スペック
リム高 45mm
リム内幅 23mm
リム外幅 32mm
リムタイプ テープレスチューブレス
ASTM ASTM2
推奨タイヤサイズ 28〜32C 推奨
ハブ インフィニティハブ/ID360フリーホイール
スポーク ストレートプル・エアロスポーク(特許取得)24本
重量 1,482g(前後ペア)
価格 363,000円(税込)