MAVIC発のニュートラルサービス日本での活動に密着 “RETURN TO PELOTON”【Tour of Japan 2022】
MAVICが始めたロードレースのニュートラルサービス、SSCの活動に密着しました。
今回はツアーオブジャパン2022 相模原ステージの舞台裏、MAVICのニュートラルサービスの1日を追っています。
テレビには映らないロードレースの舞台裏で繰り広げられる選手たちの表情と、それを支えるニュートラルサービスのリアルをぜひご覧ください。
ぜひ動画でもご覧ください。
※SSC…”Special Service Course”
Courseはフランス語で競走、レースの意味
ニュートラルサービスとは
全ての選手に、公平で中立の立場からサポートするのがニュートラルサービスです。
1972年、当時のMAVIC社長がロードレースを見に行った際にレースのディレクターカーが故障してしまい、自分の車を貸したことがありました。
そこからヒントを得て、中立な立場でサポートする車を出せば、選手、チーム、主催者に公平な対応ができるということを思いつき、ニュートラルカーをスタートさせました。
世界で最初にニュートラルカーを走らせたのが、MAVICであるということです。
ニュートラルサービスの活動
すべてのチーム、すべての国籍、すべての選手に対してサポートを行うため、機材が異なります。
その機材をスタート前にしっかりチェックし、準備をするのがとても重要です。
ギアの数、ディスクブレーキの場合はそのディスクローターの大きさや、空気圧も大切なポイントになるので、しっかりとセッティングして準備を行います。
レースが続く場合は、レース終わりにすぐ洗車、ホイール等のチェック、翌日の準備に入るのでその日のレースが終わってもSSCの活動が終了するわけではありません。
レースの最中は目まぐるしく集団がブレークアウトしたりくっついたりを繰り返しますが、そのレース展開に対して瞬時にポジションを移動する必要があります。
その際にニュートラルカーのチーム内で情報を交換しながら、安全かつスピーディーにポジションを変えていきます。
マヴィックカーに乗っているSSCメンバーは、自分が使いやすいように使う頻度の高い順にホイールを配置し、すぐ手に取ってサポートに向かえるよう準備を怠りません。
トラブルや選手の状況は、その都度無線でSSCメンバーに共有、他のニュートラルカー、ニュートラルモトがどこでどんな対応をしたのか、常に情報は共有します。
トラブルがあった際、チームカーでは対応できない事までサポートできるのがニュートラルサービスの強みと言えるでしょう。
『プロトン』という集団から飛び出した選手に対して、サポートできるようすぐ後ろに付けるのがニュートラルサービス。
チームカーは1分30秒以上離れないと、そこに入れません。
ニュートラルモト(バイク)は山岳コースや、コースの狭いところでのトラブルに威力を発揮します。機敏な動きができるので、こちらもニュートラルサービスには欠かせません。
頑張っている選手のお手伝いができれば、トラブルやニュートラルサービスの活躍がないのが一番だと思っています。
サポートした選手が集団に復帰したり、そのまま入賞、優勝したりする『サポートが実った瞬間』がとても嬉しいとSSCメンバーは口をそろえて語ります。
この日は雨のレースでしたが、選手にも大きなトラブルや怪我がなく終えられて一安心して、次のレースに向かってくのでした。
MAVICのニュートラルサービスは、レースはもちろん全てのサイクリストに対してのサポートを目指して活動を続けます。