冬の寒さも厳しくなり自転車に乗る回数も徐々に減ってきてしまうこの季節。この時期に自転車のメンテナンスに出される方も多いのではないでしょうか?一年に一度のオーバーホールも大切ですが常日頃のホイールメンテナンスも実は重要なポイントになってきます。
今回はそんなホイールメンテンスに関してご紹介したいと思います。
- ホイールのメンテナンスとは?
- MAVICのホイールには専用のフリーボディオイル・グリスを!
- メンテナンスはやっぱり専門店へ
1.ホイールメンテナンスとは?
ホイールメンテナンスで思い浮かぶのはスプロケットの清掃やタイヤの交換など目に見える部分に注意が行ってしまいがちです。もちろんスポークの調整もあります。
それらも重要ですが、快適なライドには実はフリーボディのメンテナンスが肝になります。なぜならチェーンが汚れていると走りが重くなったり、空気が適正に入っていないとパンクの危険性が増したり、走りが重くなるなどといった状況と同じで、ホイールもメンテナンスを怠ると走りが重くなり正常に稼動しなくなる可能性があります。
イベント会場でも1年間何もメンテナンスしていない参加者も見受けられます。是非この機会にメンテンスについて考えてはいかがでしょうか。
2.MAVICホイールには専用のフリーボディオイル・グリスを!
さて、実際にMAVICのホイールをメンテナンスする際には専用のオイルまたはグリスを使う必要があります。他のオイル・グリスでは適正な動作・機能が発揮されません。
ここでは対象モデルごとのオイル及びグリスをご案内いたします。
▼フリーボディオイル
現在流通しているフリーボディの大部分に使用できるMAVIC専用のオイルになります。ロードであればFTS-L。MTBではFTS-X・TS2/ITS-4という構造のフリーボディに使用できます。
このオイルはフリーボディから流れにくく回転時に発生する熱にも耐えパーツの潤滑を行うMAVICのスペシャルオイルになっています。稀に他社製のグリスをご使用になっているホイールを見かけますが、中のスプリングが作動せずトルクが掛からない等の不具合が発生してしまい落車の原因にもなりかねません。またオイルが切れることによりパーツの消耗が早くなり、パーツが中で割れてフリーハブを傷つけるなど、最悪はホイールが使用できなくなってしまいます。そのために専用フリーボディオイルは必須です。
▼グリス
こちらもMAVICの純正グリスです。これは近年搭載されている「インスタントドライブ360」というフリーボディーに使用いたします。
この構造はキシリウムプロカーボンSL USTを代表とする話題のUSTホイールやDISCロードホイールに搭載されています。もちろんモデルによっては「FTS-L」を使っている商品もございますのでご注意ください。
このグリスもオイル同様パーツの潤滑や保護・適正な動作のためMAVICが開発しています。他のグリスでは中のラチェットがかみ合わず常に空転してしまう事例もございます。
「インスタントドライブ360」には専用グリス。こちらも必須です。
このようにフリーボディはホイールの駆動部分です。駆動部分が正常に作動しなければ、どんなに空力を計算されたリムや高価なハブを使用していても無駄になってしまいます。そうならないためにも専用のフリーボディオイル・グリスを使用し定期的なメンテナンスを実施してください。
3.メンテナンスはやっぱり専門店へ
先ほども述べましたがMAVICのホイールには純正のフリーボディオイルまたはグリスが必須になります。
ただモデルによって、使用するケミカルは異なるため。モデルに合った見極めも必要です。
快適なライドのためには適正なタイミングでのメンテナンスが必要となります。MAVICのホイールは簡単な構造体でご自身でもメンテナンスは可能です。
しかし適切な技術・知識がなければホイールやパーツの破損につながります。
正規販売店様とMAVICは年1回講習会を行い知識・技術の共有をしっかり行い皆様が安心してお使いいただけるようにしております。自転車の修理はもちろんホイールの修理・メンテナンスも専門店が一番です。ホイールの性能をしっかりと発揮させてくれるように出来るのも専門店です。
是非、MAVICのホイールはお近くのMAVIC正規販売店にお持込頂きメンテナンスをお勧めいたします。
MAVICのホイールは定期的なメンテナンスを行うことでホイール本来の性能を保ち、より長くご使用することが出来ます。現に私も10年以上も前のホイールを現在も使用しています。
最後になりますが、再度メンテナンスの重要性をご理解頂き安全で楽しい自転車ライフを送ってください。