USTホイールの扱い方と正しいタイヤの装着方法

チューブレスホイールって自分で扱えないんじゃないか?
タイヤ交換って難しいんじゃないか?
自分にはできないからとチューブレスホイールをあきらめてしまう方がいらっしゃいます。
どんな構造をしているのかを理解すればタイヤ交換も怖くないです!
そんな方に向けてUST、チューブレスホイールの扱い方をお伝えしていきたいと思います。

 

動画はこちら!

  

リム中央部の凹み


チューブレスホイールの構造は特殊です。
1つ目のポイントはリム中央部の凹みです!
タイヤをはめるにも、空気を上げるにもとても大事な構造となっています。
この凹みの部分はタイヤの周長が短いので、タイヤをはめる際はこの凹みから片方側にずらしてはめやすくして作業することがポイントです。

 

チューブレスバルブ


2つ目のポイントはチューブレスバルブです!
チューブレスホイールは中にチューブが入っていないので、空気を入れるための専用バルブを装着します。
チューブレスバルブは突起があり、約3~4ミリの厚みがあります。
バルブの上にタイヤをはめてしまうと周長が長くなってしまうので、バルブを避けてタイヤをはめることがポイントとなります。

 

USTホイールのタイヤ装着方法


まず、チューブレスバルブから作業していきます。
3つのパ-ツがあり、その中のバルブをホイールのバルブホールに差し込みます。
黒いゴムのパッキンをバルブの外側からバルブにはめ込みます。
ワッシャーのような代わりをしているものなので必ず着けてください。
最後にナットを、凹んでいるほうをリム側に向けてしめていきます。
ナットをしめる際のポイントです!
きつくしめれば穴がふさがると思われがちですが、しめすぎはよくありません!
しめすぎてしまうと、リムのところにあるゴムが穴の中に引き込まれてしまい隙間ができてしまいます。
覚えておいてくださいね!
ではどのようにしめるかというと、リムの内側から約10Nの力で押します。
手で行うと痛いので、工具を使って上から圧力をかけた状態でナットを軽くしめていきます。
ナットが軽く止まったとき上からかけていた圧力をはずします。
するとしっかりとナットが固定されます。

次にタイヤの作業です。
タイヤをきれいな丸い状態にします。
タイヤには必ずローテーションがあります。
タイヤサイドにFRONT/REARの表記がありますので間違えないでくださいね。
ではタイヤをどうやってはめていくのか、バルブ側からなのか反バルブ側からなのかが重要です。
従来のクリンチャータイプのタイヤだとバルブ側からタイヤをはめるというケースが多いのですが、チューブレスタイヤはバルブの反対側からはめていきます!
そうするとバルブの突起を避けてタイヤをはめることができます。
ちなみにMAVICのホイールはバルブと反対側に黄色のロゴがついています。
このロゴの部分にタイヤの銘柄、もしくはMAIVICのタイヤでしたら三角のロゴを合わせると正しく装着できます。

では片方のビードをはめていきましょう!
片方のビードをはめるときもリムの中央部の凹みを使って落とし込んでいきます。
下に引っ張りながら持っていくと簡単に入ります。
そしてもう片方のビードをはめましょう。
コツとしては、入れたい方のビードラインをリム中央部の凹みに落としながらバルブに向かってはめこんでいきます。
バルブ付近が入れにくいのですがこのとき、バルブ反対側にいったん戻ります。
片方のビードラインはまだリム中央の凹みではなくサイドの位置にあるので
それを真ん中に落とし込んでいきます。
そうすると簡単にタイヤをはめることができます。

慣れている人は手でできますが工具(タイヤレバー)を使用してはめることもできます。
MAVICのホイールの場合は鉄製レバー以外の工具で樹脂レバーであれば使用いただけます。

タイヤをはめることができたら、空気を入れましょう。
空気を入れる際のポイントは、タイヤのビードがリム中央部の凹みにぴったりと入っているか確認することです。
上からタイヤを半分に折ってつまんで、両方のビードを真ん中の位置に合わせてぐるっと一周確認しましょう。
チューブレスバルブの位置はきちんとタイヤがかぶっているか確認してください。
きちんとかぶっていないと空気がもれてしまいます。

空気を入れます。
空気を入れていくとパンっと音が鳴る瞬間があります。
これはビードがリムのフックの部分に上がったという合図です。
そしてそのまま適正圧まで入れてください。
3~4気圧まで入ったら
タイヤのサイドあるビードラインという線がしっかりとすべて全周にわたって
外側に出ているかというのを一度確認してください。
ビードラインが内側に入ってしまっていたり、出ていない箇所があるとタイヤがしっかり上がりきっていない状態なので、左右ともにビードラインがしっかり表に出ているか確認してください。

タイヤの装着はこれで完了です!

チューブレスレディのタイヤの場合はシーラントを入れる作業があります。
シーラントとは、タイヤの内側にチューブの代わりに被膜を作るためのものです。
このシーラント剤も入れてみましょう!
タイヤの空気が入った状態から空気を抜きます。
チューブレスホイールは空気を抜くと、しっかりビードがくっついたままの状態です。
空気が抜てタイヤが外れてしまうことはとても危険なため、サイドのフックに引っかかったままの状態でいられます。
これもチューブレスホイールの特徴の一つです♪

では空気が抜けた状態になったらシーラントを入れる作業に進みます。
バルブと一緒に付属している専用工具を使用して、バルブ先端のコアという空気の漏れを防ぐパーツの部分をはずします。

MAVICのシーラントにはタイヤサイズごとに注入量の記載がありますので確認してくださいね。
ボトルをしっかりと上下に振って混ぜてください。
コアを外した部分からシーラントを注入します。
初めはバルブの位置を上の方にしてくださいね。
バルブが下側にあるとシーラントがこぼれてしまいます。
このときのコツは、タイヤを少しつぶして握っておくことです。
下に向けてから握った部分を離していくと、シーラントがシューっと簡単に入っていきます!
表記の注入量をメモリを見ながら入れてください。
そしてバルブをしめます。
こちらもしめすぎなくてOKです。

シーラントが入ったら、再度空気を入れましょう。
シーラント剤はタイヤの中にになじませしっかり被膜をつくる作業が必要です。
ホイールをくるっと回すだけではタイヤの中の外側にしか行きわたらないので斜めにしてぐるぐるとまわして内側にも行きわたらせましょう。
そして、シーラントの性質上シーラントを入れてからしばらく乗ってください!
シーラント剤は外側からの圧力によって固まり、温度が上がることで粘化します。
ですので実際にホイールをバイクに装着して走ることで内側にしっかり被膜がついていきます。

以上がタイヤ装着の一連の作業となります。

一見難しそうなタイヤ装着方法ですが、チューブレスホイールの特殊な構造を理解すると非常に簡単にできます!
ぜひご自身のホイールでTRYしてみてください!

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