全国のサイクリストの皆さん、こんにちは!
Mavic Japanの村上です!
前回からスタートした「村上のボヤキ部屋」前回はホイールの外周の軽さと、横剛性がいかに大事かをゆる〜お話しましたが、今回はさらに少し深くリムについて知っていただきたいなと。
Youtube動画との連動企画なので、詳しく知りたい方や活字が苦手な方はこちらの動画の方も見てくださいね!
リムの素材「アルミ」と「カーボン」の違い
まずリムの素材の主流の「アルミ」と「カーボン」ですが、同じ430gの重さで切り出してみると、こんなにサイズが違うんです。
じゃあ「なんで軽いカーボンをわざわざワイドにしてハイトを高くして同じ重さにするの?」
と疑問に思う人もいるかと思うんですが、ワイドリムについては次回お話するとして、ハイトを高くすることでスポークが短くできるからなんです。
ボヤキ部屋#1でもお話しましたが、スポークは短ければ短いほど剛性が高くなるんです。
長い竿を振るとしなり、短い箸を振ってもしならないのと同じ原理ですね。
【村上のボヤキ部屋#1 】ホイールはリムの外周の軽さと横剛性で決まる!
スポークの剛性を確保するためにアルミで同じハイトのリムにするとリムの外周が重くなってしまう。
だからカーボンの方が外周の軽さ、スポークの剛性の両面でのバランスが高い水準で確保できるってワケなんです。
21年モデルのCOSMICはカーボンが更に薄くなって軽量に!
で、その話を踏まえて新しい21年モデルのCOSMICなんですが、これがまた凄い!
幅、高さなどは去年までのラインナップと同じなんですが、カーボンの薄さが全然違うんです。
ただでさえ軽かったカーボンリムがさらに軽くなったんですよ。
カーボン自体の厚さという面からも軽量化して、走りもさらに軽くなっています。
更に大きく進化した21年モデルのCOSMICはここも違う!
さらにもう1つ、リム外周の軽量化に繋がる大きな進化のポイントがあるんです!
Mavicはもともと、アルミのリムではFOREテクノロジーといって、アルミをジューっと溶かしてそこにネジ山を切ってスポークを留める技術があるんですけど、今回その「FOREテクノロジー」を、なんとカーボンリムでも採用したんです。
従来、カーボンリムとスポークを留めるために真鍮などの何かしらの部材を使っていたんですが、どうしてもその部材が重りになってしまうんですね。
しかし21年モデルのCOSMICは、小さなアルミを溶かしたネジ山がカーボンリムに直接埋め込んであって、そこにスポークを直接留めることで大きな部材が必要なくなった。
この「カーボンFOREテクノロジー」もリム外周の軽量化に大きく貢献していますね!
持っても軽い、走っても軽い、21年モデルのCOSMIC!
さて、皆さんCOSMICの宣伝みたいになってしまいましたが(笑)、カーボンリムの魅力についてちょっとマニアックなお話をさせていただきました。
素材としても軽量化し、カーボンFOREテクノロジーでも軽量化、さらにCOSMIC SLRはリムテープも要らず軽量化と。
これだけリム外周が軽くなった新しいCOSMIC、皆さん是非試して見てください!