皆さん、3月に入り様々なレースやイベントがスタートしますが自転車の準備は万全ですか?
ホイールのメンテナンスは出来ていますか?
ホイールは常にライダーの体重やパワーを受けて回り続けており、その動力を地面に伝えている重要なパーツで、自転車部品の中で最も酷使されている部品なのです。よって、最もメンテナンスが必要な部分なので、しっかりとメンテナンスを行う事でライドパフォーマンスを引き上げ、楽に!快適に!安全に!走る事が出来るのです。
そこで今回は、今シーズンのライドを安全に、そして快適に行って頂く為に、最も重要なハブメンテナンスに関してご案内させて頂きます。
ID360 ハブメンテナンス
現在MAVICホイールの多くに使用しているID360ハブシステムは、特別な工具を使用する事なく分解できる構造で非常にメンテナンス性に優れたハブシステムとなっています。では何故メンテナンス性能をここまで良くしたのか?と言う答えは!『一番負荷の掛かるパーツなので絶対的にメンテナンスが必要だから』です。
もちろんメンテナンスフリーで使用出来ればそれに越したことは無いのだが…
どんなホイールであっても、構造上全ての重量&トルクを常に受け続けるパーツなので、消耗の進行も早く一見大丈夫なように見えていても、走行状態や時間の経過によって確実に性能の低下が発生しますので、『ホイールは定期的なチェックとメンテナンス』が必須なのです。
ではチェックやメンテナンスはどれぐらいのタイミングでどの様な作業を行えばよいか?をお伝えします。
【チェックのタイミングとメンテナンス内容】
チェック編!
- チェックタイミング 1:走行1,000キロ程度を目途にフリーボディーの内部チェック!
- チェックタイミング 2:半年に1回以上は必ずチェック&メンテナンスを行ってください。
★チェックとは:ホイールを自転車から外し、フリーボディーをスプロケットごと外してハブ内部の状態を確認!
この時点でハブ内部にしっかりと専用グリスが充填されており、汚れや腐食が無ければそのままフリーボディーを戻してチェック完了!
それではチェックの上でどの様な状況だったら、どんな事をすればよいの?
メンテナンス編!(チェック項目&対応)
- MAVIC専用グリスが無く乾いている →不足していれば専用グリス充填
- グリスが極度に汚れている。 → 各パーツをクリーニングして専用グリス充填
- ハブ内部に水分が入り込んでいる。 →水分を拭き取り乾燥させて専用グリスを充填
- フリーボディー内部に水分が入り込んでいる。→水分を拭き取り乾燥させて専用グリスを充填
- ハブ内に少しの錆が見られる →各パーツをクリーニングして専用グリス充填
- ハブ内部に多量の錆が見られる →販売店へお持ち込み頂き詳細の状況確認
- ラチェットがすり減っている →販売店へお持ち込み頂き詳細の状況確認
- シャフトの回転がコリコリする →販売店へお持ち込み頂き詳細の状況確認
*注意点
洗車の際にハブ中心部へのジェット水流等での洗浄は、ハブ内部への浸水原因となってしまいますのでお控えください。
汚れを落とす際にディグリーザーなどの溶剤を直接ハブ内部に噴射しないでください。
直接噴射すると内部(ハブ・フリーボディー)のベアリングの性能を損なう恐れがありますのでご注意ください。
必ずウエス等に塗布した上で拭き取りながらクリーニング作業を行ってください。
また、ハブ内部(ラチェット及びフリーボディーとの接点)に使用するグリースに関してはMAVIC純正の専用品をご使用下さい。
まずは、日頃の自転車の掃除を行う時などにちょっと気にかけてフリーボディーの中身を見てください!
もし、作業は得意じゃないな…と思う方は、日頃お世話になっている自転車店に行かれた時にお店の方にフリーボディーを『チェックしてください!』と言ってみてください。
こまめな点検を行う事で楽に、快適に、安全なライドが常に出来ると共に、もし故障の要因となる問題が発生していたとしても早期発見により最小限のメンテナンスで快適な環境を維持できます!
また、皆様に絶対オススメする事は、2024年に目標に掲げるレースやイベントが必ずあると思いますが、そこに出走する前に必ずホイールのメンテナンスを行った上で参加してください!
昨年を超える事の出来る結果や楽しさを手に入れる事が出来るかも!
→レースでは今迄の練習の成果が100%発揮できます!
→ヒルクライムで昨年のタイムを超えたいならばメンテナンスはマスト!
→ロングライドでは快適なライドで余裕をもって景色を楽しむことが出来ます!
→エンデューロではチームみんなでメンテナンスして大きく順位を伸ばしましょう!
さぁ!シーズンインに向けてまだメンテナンスが終わっていない人はまず『チェック』から始めてください。
ホイールのメンテナンスの重要性に関しては過去のブログでも紹介しているので下記の内容もご覧ください。